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マーケティング立ち上げ時期の1995年8月に実施された旅行会社による視察事業の対象となった素材は、翌月9月からのツアー商品に取り入れられ、また、1999年4月現在、販売されている主要パッケージツアー商品にも多く含まれている(表7)。また、1998年10月からの「札幌以外の雪・氷まつり」のプロモーションにより、翌年からこれらの開催地へのツアー商品が登場した。

 

表7 台湾の旅行会社による視察対象と主要旅行商品の訪問地等の比較

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(2) 価格

マーケティング立ち上げ期の1995年には、EGが国内線乗り継ぎの特別団体航空運賃を提供することにより、旅行会社の新たな北海道ツアーの商品造成・販売を支援した。1996年10月には、北海道の宿泊施設が料金を下げたことも「北海道旅行ブーム」の到来に貢献した。さらに、1998年1月からの多くの直行チャーター便ツアーの催行は、ツアー日数の短縮とともに、ツアー料金価格を抑えることを可能にした。

 

(3) 流通チャネル

北海道側セラーは、商品としての北海道を紹介する経路として、台湾側バイヤーである航空会社及び旅行会社とともに消費者の3つの主要なチャネル全てを使った。

マーケティング開始当初は、日本観光協会台湾事務所は、EGの協力を得て、前述のようにデスティネーションの潜在力に理解のある旅行会社5社を意図的に選定し北海道を紹介した。「北海道旅行ブーム」開始の時期は、道観連ミッションをはじめとして、特に意図した流通チャネルを選定せずに、なるべく多くの航空会社や旅行会社関係者に北海道を売り込む努力をした。その後、1997年10月から一挙に北海道ツアーに参入してきた。

また、4年間継続して、プレストリップ、観光セミナー等を通したマスコミヘの働きかけを行い、消費者に対する北海道の紹介を行った。

 

(4) プロモーション

マーケティング立ち上げ当初から1999年まで長期にわたって間断なく、北海道側と台湾側の様々な観光組織がプロモーションを継続した。

 

 

 

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