○橋本
ファミリーともう一つ、言っておかなければいけないのは、やはり熟年世代です。このクラスター別のプロモーションは支店独自でもやっていまして、ファミリー向けと熟年向けだけは、旅行相談会みたいなものをやっています。海外旅行などは、実は足を引っ張っているのは20代の女性です。今のところは個人の旅行を引っ張っているのはファミリーと熟年です。
○参加者(旅館業)
何とか徳島でご宿泊をしていただくようにするにはどうしたらよいか、南のほうの観光資源の開発によるべきところが大きいのでしょうか。
○橋本
先ほどの日程のお話の中で、主と従があると申し上げましたが、最初に日程をつくる時に、どこへ泊まりたいからという部分もあるのです。どこに泊まるから観光はどこを見るのだという分も多いのです。やはり全国レベルの特に旅館さんが少ないと、旅館さんにもう少し努力をしていただく要素はあるかなと、ハードだけではないと思うのです。もっとほかの部分で吸引力を高めることはできると思うのです。それが大事なことだと思います。
○参加者(電力会社勤務)
上との連携がないと、阿波踊り会館だけでちょっと営業しておるような状態で、やはり集客力が小さいのではないかと。やはり人を引きつける魅力のある観光施設が少ないように思います。
○橋本
突き詰めていくと、都市の魅力度だと思うのです。本当に時速4キロの世界だとよく言われるのですけれども、歩いて回って楽しいところ、見る、食べる、遊ぶ、買う、この4つあればベストだと思います。その中で徳島がどれだけ充足しているかという部分があると思うのです。そのためにどのようにするかという観点からも官のみではなくて、民間のほうからももっと力をこちらに出して、いろいろな取り組みをしていかなければいけないと思うのです。
それと、魅力度で言えば、川のある風景というのが徳島の特徴だと思いますし、それを生かしていくべきだと思うのです。新町川を守る会の中村さんなど本当に頑張っておられて、この川をもっと観光地として仕上げるというか、全国レベルにできないかなと思うのです。
観光業の中では普通の製造業と違って、生産性を求められると難しいと思うのです。何十年かのスパンで考えてやっていかないといけないと思うのです。ですから、長期レンジの取り組みというか、どういう町にするというはっきりとしたコンセプトを決めることです。
○参加者(由岐町)
昨年来、明石大橋が開通し、しまなみ海道で、鳴門地区、祖谷地域、観光地としてかなりの実績を上げたのですが、私が住んでおります由岐町は県南部にありまして、道路整備の急務というのが望まれるわけなんですけれども、やはり阿南から室戸にかけた国定公園、すばらしい景観であるし、由岐町のほうでも広域でいろいろなPR活動等で県南部のよさというのを情報発信等していきたいと思っております。
○橋本
瀬戸大橋、しまなみ海道と違って、明石海峡大橋のいいところは、やはり大人口集積地と直接結ばれたということだと思うのです。それで先ほど言った人集めの三大キーワードの中で、大都市近郊というのがキーワードになってくると思うのです。