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実はこの外国人向けのプロモーションですが、その50万人来る中で、国別で言うと、韓国人、台湾人というのが大半なんです。あとはシンガポールにしても、マレーシアにしても、香港にしてもありますけれども、大半が中国人、いわゆる華人です。華人の方たちの旅行申し込みを分析しますと、90%が現地の旅行社を通じて申し込みにきているのです。ですから旅行社にプロモーションをするのが徳島に来ていただく一番のことだと思うのです。

先ほどの山下理事長さんのお話にもありましたけれども、インセンティブツアーで台湾の旅行業者の方を近畿2府7県にお招きをして、徳島にも来ていただいたそうですけれども、徳島をぜひ入れたいと言われる方がほとんどだったそうです。これは恐らく東・名・大・福を中心に、ほとんどの方が、台湾の方などは特に2度、3度、来ているのです。そのような方が新しいところを探していると思うのです。

ただ、徳島へ今、観光目的で入ってきているお客さんというのはゼロに近いと思うのです。そんなことなので、このユニバーサルスタジオができること、それからワールドカップを契機に、ぜひ徳島にお越しいただければいいと思います。

その中でこれから大事になってくるのは、外国人を受け入れためのインフラ整備といいますか、宿泊施設、食事、それからバス。中身を見ますと、やはり安いです。宿泊単価で大体6,000円ぐらいです。いずれにしてもそういう単価でいいのかどうかです。

ただ、特に台湾人の旅行では、本当に多様化してきていますし、高くても来るという例も実はありまして、和倉の加賀屋さん、日本人の今の単価が下がっているせいもありますけれども、今、平均単価よりも高い値段で台湾人に来ていただいているみたいです。

いろいろなプロモーションの仕方をしなければいけないと思うのは、来日動機といいますか、目的が韓国人も台湾人も買物というのがトップなんです。買物という部分は徳島はないです。ですから大阪などと連携をとったプロモーションをしていかないといけないし、あとはそれこそ四国4県の中で、四国ツアーみたいな格好でやっていく、そういう取り組みの仕方をしなければいけないと思います。

それと、最後に申し上げたいのですけれども、JTBの協定旅館ホテル連盟という組織がありまして、年間1,000万円ぐらい予算があるのです。内600万円ぐらい使って、実はJTB独自で徳島に来てくださいというプロモーションを年間3回ぐらいやっています。旅行社でこういうふうに地元にお客様を呼び込むようなことができているのは当社だと自負しています。かなりのお金と人を使って、お客様を呼んでくる努力をしています。これは民間と合わせれば、人もお金ももっと大きなものになって、いいプロモーションができるのではないかと思います。もっと旅行業者をそういう面でも利用していただいたらと思っております。

○参加者(徳島県庁)

国際観光とはちょっと別になるのですが、先ほどのパネルディスカッションの中で、橋本先生のほうから徳島の観光の対象になるものとして、ファミリー層が対象になるというふうにお答えになったということがちょっと疑問にありますので、また教えていただけたらと思います。

 

 

 

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