宿泊施設としての集積度はちょっと低いですから、もう少し吸引力のある施設があればと思うところもありますけれども、徳島で一番ポテンシャリティーが高いのはこの祖谷地区かもわかりません。
今は特A級、A級のお話をさせていただいたのですけれども、B級は何かと、B級グルメみたいで言葉は悪いのですが、2番目にお客様の吸引力があるというのは脇町だと思います。ここはやはりロケーションだと思うのですが、残念ながら先ほど申し上げた主のところではないと思うのです。まだここを見るためのところではないのです。一番に選んでもらうためにはどうするかということになると思うのですけれども、そういうお話が後で聞けるかと思います。
今度、吉野川オアシスができます。あそこは去年旅行業者として一番困ったことは、徳島で食事場所がないことなんです。恐らく去年、脇町に阿波の里さんクラスの中食施設があれば、去年は阿波の里さんは20万人来たそうですから、少なくとも半分の10万人ぐらいは行っているのではないかと思います。
あとは残る観光地というのは県南のほうだと思うのですけれども、南阿波のサンラインなどは素材的には本当にすばらしいところです。一番きれいなんじゃないですか。あと一番のことはアクセスでしょうね。あの高速道路が阿南まで延びるのに2020年ぐらいまでかかるそうですね。本当にここはいい素材ですけれども、高速道路の延伸次第かと思います。
それから、国際旅行、国際交流、インバウンドのほうのお話をしたいと思います。
先ほど中村先生もおっしゃっていましたけれども、大交流時代が2010年にはアジアを中心に10億人というのは本当に現実の数字だと思うのです。今で世界の観光客というのは6億3,000万人ぐらいなんです。今がそうですから、あながち大きな数字ではないと思います。
そうなったら、日本にも今のところは400万人といっていますけれども、1,600万人ぐらいは来てもらわなければいけないと思いますし、そういう誘致の仕方をやっていかないといけないと思うのです。徳島県でも何もやっていないわけではなくて、調べてみますと、近畿2府7県と一緒にウェルカムカードというのを導入しています。これは訪日外客向けの宿泊施設とか観光施設の割引の優遇措置なんです。単にこれは参加しているだけだと思うのです。
あとはトピック的に注目されるのは、それと本当にこれが実現できたらすばらしいなと思うのは、鳴門市が2002年のワールドカップのベースキャンプの地に手を挙げています。何かリューネブルクと長く姉妹都市の関係で交流が続いていて、ドイツチームに話をかけているようですけれども、世界の強豪国の一つですし、それだけ全世界の注目度も高いです。
これはベースキャンプに1ヵ月も滞在するわけですから、宿泊を中心にした消費、直接的にそういう大きなお金はもちろんですけれども、何といいましても、鳴門市、徳島県というのがキャンプ地に選ばれれば全世界に発信されるわけで、長野オリンピックの時のお寺のように、ドイツのほうには再三再四その地元のもてなし振りだとか、いろいろな観光地的な紹介だとか、全世界に発信されれば、これはお金でいっても想像もつかないぐらいの大きな宣伝になるのではないかと思います。
それから、2001年春にユニバーサルスタジオジャパンが大阪の桜島にできます。全部で年間800万人ほど来ると、そういう国内旅行の方にもそこを見に来て、海峡大橋を渡って、徳島まで来てもらうと、日本人向けに何かやらないといけないと思います。外国人も50万人来るであろうと予想されています。