分科会A<私たちの徳島の魅力は何なのか>
担当パネリスト 橋本亮平
○橋本
私もどちらかといいますと、販売サイドで、会社の担当もずっとセールスサイドでやってきた人間でございますので、皆様と同じような立場でございます。
先ほどのパネルディスカッションの中で、JTBで全国の観光地を特AからDまでランクをつけているというお話をさせていただいたのですけれども、ランクをつけているからといって特Aランクのところへお客様を送ろうとか、そういうためのくくりではなくて、観光地として格付けをしているようなわけでございます。
それで言うと、徳島県、何がどうだという資料は実はなくて、私なりに考えたランクなんです。特A級は何といっても阿波踊りだと思うのです。阿波踊り会館ができたのはそういう意味では本当に朗報なんですけれども、お客様を吸引する強力な特A級の観光資源だと思います。
そういう中で、1年に1回、8月の12日から15日まで毎年開催されていますけれども、この阿波踊りを何とかほかの月に開催して、お客様を呼ぶ手立てにしたいなということで、去年から始まったはなはらフェスタを、今年もやりました。来年は4月28日からだそうでございますけれども、あれをぜひもう少し規模を拡大して、時間も夜にして、夏の踊りの再現というところまではいかないにしても、春の阿波踊りということで定着すれば、全国からお客様をたくさん呼んでこられるのではないかと思います。
そして、次に特A級に挙げられるのは、やはり明石海峡大橋です。これは兵庫県に架かっている橋ですから、ここで言うのはおかしいのですけれども、全国で受け止めているのは、明石の海だけではなく、徳島までつながったというイメージのほうが大きいのです。そういうことで大鳴門橋を合わせた明石海峡大橋というのが特A級だと思います。
それから、来年春には「渦の道」もできます。それと合わせた部分が特A級だと思います。それからやはり鳴門の渦潮だと思うのです。日本の音の3つのうちの1つ、鳴門の渦潮の音が選ばれたのではないでしょうか。
それから、忘れてはならないのが去年できた大塚国際美術館だと思うのです。あれはできた当初は、徳島県の人はどうも諸手を挙げて賛成という方は少なかったのですけれども、今は行った方は本当に異口同音にすばらしい施設だと、3,000円は高くないとおっしゃいます。実際3,000円という値段は大量動員する格安の旅行の中では高い気もしますけれども、施設そのものは十分お客様をたくさん呼んでこれる施設ですし、それから何よりもここはリピートすると思うのです。
あともう一つは、祖谷のかずら橋だと思うのです。去年、徳島で一番多く宿泊客も泊まったし観光客も集まったというのは、徳島県下の中では鳴門地区なんですが、次が祖谷地区でした。秘境性といい、立派な観光地ですし、それから何よりも強いのは祖谷温泉、温泉があることだと思うのです。宿泊県のランキングの数字を見てみまして、お客様がたくさん売上のあるところを見ますと、キーワードが3つありまして、温泉、テーマパーク、大都市近郊、そういうのが人集めのキーワードになっていまして、その一つに温泉があるということです。
それと、しまなみ海道ができた中で、西から来ても東から来ても宿泊地に選んでいただける可能性大のロケーションです。そういった面でも祖谷のほうは恵まれていると思います。