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○参加者(金沢市内ホテル)

石川県は、日本の100分の1サイズとよく言います。人口も面積も工業生産高も全部100分の1なのです。そういうことで金沢というのは本当の日本の代表的な姿を表現しているのではないかと思います。大都市も日本の一つの姿なのでしょうけれども、金沢がやるとすればやはり大都市ではない金沢方式のコンベンションをどう組み立てていくかだと思います。

メイン会場は金沢だけれども次の日はサテライトでやるというような、要は全部が全部東京方式、大阪方式ではなくて、金沢方式という「少し粒は小さいけれども」というようなところを求めていくのが金沢の行き方ではと思うのですが、どうでしょうか。

○参加者(金沢コンベンションビューロー)

やはり先ほどから提言がありましたとおり交通アクセスが一番大きな問題でして、外国の方に金沢を紹介すると、まず国際空港があるかと聞かれます。そんな点ではやはり今後とも交通アクセスの向上に努め、新幹線が通るとか、少し先の話ですけれども国際便が増えるとか、小松空港から金沢の間を少しでも短距離で行けるような方策とかをもっともっと研究しなければいけないと感じます。

○司会((財)アジア太平洋観光交流センター)

コンベンションというのは一般の観光客を呼ぶのに比べますと、参加される方も非常に社会的に影響力が大きい人が集まることが多いですし、海外から注目を浴びて海外にPRするよい機会になります。また地域の国際化、それから住民の国際的な視野を広げてもらうとか、そういう観点から考えましても、先生のご提案の「サミット」は、なかなかいろいろな難しい面もあるかと思いますけれども、非常に重要なことだと思います。

○安島

そのほかに金沢でのコンベンションを盛んにしていくためには、海外での知名度を上げて誘致を図ると同時に、金沢らしいコンベンションの姿をもっと追求していかなければいけないと思います。

金沢には既にコンベンションビューローがあって、歴史もあり、ノウハウもあってよくまとめておられると思いますが、さらに組織間の連携というようなことで一丸となって取り組む目標があるとよいのではと思いまして「サミット」のご提案を申し上げましたが、この辺はまだ賛否両論があるようでして、こういうことについてはさらに議論を深めていっていただきたいと思っております。それに絡めまして金沢以外の地域との連携のあり方というものも考えていく必要があると思います。

あとは、いろいろな補助制度とか、そういうものも非常に功を奏していて、きめ細かいサービスとかソフト面の充実というものもこれからより考えていく必要があるかというふうに思います。

いろいろなことがありますけれども、要するにやはり金沢の魅力というものをしっかりと押さえて、それをコンベンションの中に反映したり、あるいはそれを外に発信していくというようなことがコンベンション都市としての発展のベースではないかと思います。

 

 

 

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