L. 私の体験-京都・宮崎
去年の11月、初めて異文化コミュニケーション研究会という大会が東京と千葉で開催されました。日本で初めて、もちろんアジアで初めての国際大会です。私はその組織のメンバーで、前は副会長でしたけれども、その時はその大会の文化プログラムの担当になりました。それで今までなかったようなプログラムを考えてみました。
その組織はどちらかというと、毎年のようにどこかで大会を開いています。でも折角初めて日本で行いますので、今までと違う形がいいかなと思い、大会と同時に文化プログラムを行いました。毎晩いろいろなパフォーマンスがあって、昼間は展示があって、それから特別講演、文化的な講演です。
結局、3日間半の間、36のイベント、講演会、展示が行われました。その上に毎日のようにツアーもありました。こちらの金沢の地元の方も来られて、展示もなさったのです。その方は和紙のお店をやっています。その方の展示で、すごくきれいなインテリアグッズを飾って、とても評判がよくて、商売もよかったそうです。
その大会が終わってから、私は参加者の8名と一緒に京都まで行って、特別ツアーをしました。当初はもう少し多い人数でしたが、8名でしたら、団体よりもっといろいろな特別なこともできます。そうすると3日間の間、1日目と3日目に普通は入れない特別なところを私が手配して、そこを案内しました。行く前にどういうあいさつがいいかとか、どういう行動がいいかとか、ちょっと説明をしておきましてから、一緒に行って過ごしました。
それ以外の自由な時間には、地図とか情報を用意して、例えば夕食でしたら、いろいろな場所を紹介し、その中から選べばどうでしょうかと提案しました。皆さんはとりあえず異文化について興味を持っているし、今までいろいろな旅行をなさったことがありますから、日本は初めてとはいえ、やはり自由な時間を一番好みます。それぞれの人が2人、3人のグループで、あるいは1人で好きなところを見に行きました。朝食の時になったらみんなお互いにどこに行ったか、情報交換をしました。そのような形が番いいと思います。
1997年12月、私がお客様として、ある方が手配された旅行に参加しました。その方は日本人ですけれども、東京の下町のことに対して英語の本を出したこともあるし、秩父の案内の本も出しています。後ほど澤さんが分科会でお話ししますけれども、澤さんの澤の屋旅館がその下町の本にも載っています。その方は毎日のようにツアーを企画する訳ではありませんが、ご自分の興味があれば特別なツアーも手配します。
私たち20名ぐらい九州の宮崎県の小さい街に行って、その後、神楽を見るためにもっと小さい村に行きました。3日間ぐらいの旅行でしたが、とってもよかったです。私もほかの参加者もみんな日本に住んでいる外国人です。みんな東京か名古屋に長く住んでいます。日本語ができる人もいますが、できない人にはその手配をされた方が通訳もしました。皆さんがとても満足しました。その時、思いやりと気配りは一番だったのです。