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(9) ケミカルタンカーの船籍/船齢構成

1] 航海数からみた船籍/船齢構成

日本寄港タンカーのうちケミカルタンカーの航海数(4,080航海)の船籍国と船齢の内訳を、航海数の多い順に表2.2-26に示し、船齢と航海数の関係を図2.2-23に示す。船籍国は第二船籍国を含め全部で20カ国であった。なお、添付資料13に、詳細な船齢別構成を示す。

船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全ケミカルタンカー航海数の57.0%を占めており、リベリアが3位で8.2%を占めている。ゾーン間航行の多い日本及び極東ゾーン(2.2.2(2)参照)については、日本1.5%、韓国15.3%、中国1.5%、ロシアは0であった。日本、韓国及び中国を船籍とする航海数は合計で749航海で全体の18.4%を占めるにすぎないが、日本及び韓国ではパナマ籍船等便宜置籍船を多用しており、実際には、両国が関係しているケミカルタンカーの航行がかなりあるものと推測される。(2.2.2(6)1]参照)

船齢でみると、船齢20年未満のケミカルタンカーの航海数は3,605航海(10年未満2,521航海)であり、全ケミカルタンカー航海数の88.4%(10年未満61.8%)を占めている。船齢20年以上のケミカルタンカーの航海数は473航海(30年以上0航海)であり、全ケミカルタンカー航海数の11.6%である。

平均船齢でみると、ケミカルタンカー全体で9.3年で、全船舶の場合の平均船齢11.7年(表2.2-6(18ページ)参照)より2.6年若い。船籍別では、日本7,7年、韓国12.0年、中国5.9年であった。

平均船齢は全タンカーの場合の8.9年とあまり変わらないが、船齢20年以上の占める割合は全タンカーの5.3%と比較して倍以上となっている。

 

 

 

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