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(4) 船籍/船齢構成

1] 航海数からみた船籍/船齢構成

日本寄港タンカー(ケミカルタンカーを含む。)の航海数(14,057航海)の船籍国と船齢の内訳を、50航海以上あった船籍国について航海数の多い順に抜粋したものを表2.2-17に示し、船齢と航海数の関係を図2.2-19に示す。船籍国は第二船籍国を含め全部で42カ国(添付資料10参照)に及ぶが、50航海以上あった船籍国は18カ国であった。

船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全タンカー航海数の45.3%と全船舶の場合の35.5%よりさらに大きな割合を占めており、リベリアが5位で6.1%を占めている。ゾーン別で航海数の割合の大きい日本及び極東ゾーン(2.2.2(2)参照)の諸国については、日本17.6%、韓国7.8%、中国2.2%、ロシア0.2%*4であり、これら4カ国を船籍とする航海数は合計で3,906航海で全体の27.9%を占めるにすぎないが、全船舶の項でも述べたとおり、日本及び韓国ではパナマ籍船等便宜置籍船を多用しており、実際には両国が関係しているタンカーの航行がかなりあるものと推測される。(2.2.2(6)1]参照)日本寄港タンカーにおける中国籍、ロシア籍船舶の占める割合は、全船舶の場合と比較して小さい。

船齢でみると、船齢20年未満のタンカーの航海数は13,307航海(10年未満8,891航海)であり、全タンカー航海数の94.7%(10年未満63.1%)を占めている。船齢20年以上のタンカーの航海数は748航海(30年以上0航海)であり、全タンカー航海数の5.3%である。

平均船齢でみると、タンカー全体で8.9年と全船舶の場合の平均船齢11.7年(表2.2-6(18ページ)参照)より2.8年若い。船籍別では、日本8.8年、韓国10.6年、中国7.3年、ロシア15.5年*4であり、ロシアを船籍とするタンカーの寄港数は少ないが、船齢16、17年が90%強と他の船籍と比較して高船齢となっている。

 

*4) 「添付資料10 タンカー 船籍/船齢(航海数)集計表」参照

 

 

 

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