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3] 分析方法

各観測項目の分析方法を以下に示す。

a 植物プランクトンの状態(種別細胞数等)

(a) 試水1mlを計数盤に滴下

(b) 生物顕微鏡下で鞭毛藻類と珪藻の細胞数を下記の状態別に計数(写真II.2.2-2参照)

・鞭毛藻類(渦鞭毛藻等);

鞭毛が運動している: 「正常細胞」

損傷細胞→

鞭毛が無く運動が停止している: 「運動停止鞭毛無し」

鞭毛が無く運動が停止し、細胞の色が淡くなっている: 「運動停止色素変化」

鞭毛が無く運動が停止し、原形質の一部が細胞外に出ているか、細胞壁が損傷している: 「運動停止原形質膨出」(有殻渦鞭毛藻対象)

原形質が無くなり細胞壁だけになっている: 「死細胞」(有殻渦鞭毛藻対象)

・珪藻;

原形質,色素の状態が正常: 「正常細胞」

損傷細胞→

細胞の色が淡くなっている: 「色素変化」

原形質が無くなり細胞壁だけになっている: 「死細胞」

(c) 試水1Lを開孔径22μmのステンレスメッシュを用いてろ過

(d) 生物顕微鏡下でメッシュ上に残った植物プランクトン(大きさ22μm以上)の上記状態別の細胞数を種毎に計数

注;サイズ別分析の場合は、開孔径106μm,53μm,22μmのステンレスメッシュを用いて海水をろ過し、各メッシュ上と開孔径22μmを通過した植物プランクトンそれぞれについて、上記の分析を実施した。

 

 

 

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