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II 研究の内容

 

1. 研究の進め方

 

1.1 基本方針

本調査研究の基本方針は、当問題の対策として現在唯一実施されている外洋上でのバラスト水交換に代わる各種方策の有効性と課題を把握し、海運等の関係業界が実施可能な代替手段検討の方向性を示すことである。

1.2 研究の対象範囲

研究の対象範囲は、平成9年度と平成10年度の調査研究でリバラストの代替手段として一定の有効性が確かめられたオゾン処理法と電気化学処理法、そして、それら方法の処理水量増加に役立ち、かつ自体も海洋生物殺滅能力を備えるミキサーパイプに関して、実船のバラスト漲・排水量を想定したレベルにおける海洋生物殺滅能力の評価、および実用化に向けての可能性と具体的システムの提案とした。

1.3 研究方法

各種実験は、佐賀県伊万里市の臨海施設で、自然海水および含まれる海洋生物を用いて行った。なお、有毒プランクトンAlexandrium属の休眠胞子(シスト)に関しては、広島県呉湾の海底から採集したものを用いて実験した。処理水量等の実用化の検討、具体的システムの検討、さらに課題の整理は、それら実験結果を受けて行った。

 

 

 

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