2. 研究の内容および経過
2.1 研究の内容
バラスト水交換法に替わる手段(リバラスト代替手段)として、オゾン処理法および電気化学処理法等の処理能力向上技術として有効で、それ自体も海洋生物殺滅能力を持つと考えられるミキサーパイプを中心に、実船のバラスト水漲・排水量を想定した各種陸上実験を実施し、海洋生物殺滅能力の評価、および実用化の可能性を検討した。
2.2 研究の経過
平成11年
4月8日〜7月3日
平成10年度第3回委員会(最終委員会)における本年度事業内容の仮承認を受けて、ミキサーパイプによる海洋生物殺滅等実験に先立つ予備実験を実施した。
8月5日〜8月15日
予備実験結果を受けて、ミキサーパイプによる海洋生物殺滅および最大処理水量の実験等を実施し、実用化の可能性を検討した。
9月9日
第1回委員会を開催し、委員会開催前における実験実施の趣旨説明と、事業計画および実験方案の再審議、さらに実験結果の報告を行い、それぞれ承認を得た。また、ミキサーパイプ使用による栄養塩類の変化と病原菌(衛生指標菌)に対する効果検討実験実施の要望が出され、対応することとなった。
12月2日〜12月11日
ミキサーパイプによる海洋生物殺滅実験を栄養塩類と病原菌を含めて再実験し、また、ミキサーパイプとオゾン処理法を組み合わせた場合の実験も実施して、実用化の可能性を検討した。
平成12年
1月4日〜1月25日
実験した各種処理法の海洋生物殺滅効果および実用化の可能性について整理評価し、実用化に向けての課題を整理した。
2月1日〜2月14日
報告書の原案を作成した。
2月23日
第2回委員会を開催し、報告書案を審議した。原案の内容を一部修正することで承認された。