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(7) MIS業務の操作的・技術的調整規定

オーストラリアの提案に対し、小委員会はIMSO等の専門的な意見を踏まえて検討した結果、オーストラリアの提案には合意しなかった。

(8) GMDSSマスタープラン EPIRB登録情報

オーストラリアの提案に対し、各国から特段の意見なく承認された。

(9) NAVTEXマニュアルの改正提案(MIS業務)

Operational WGにおいて検討が行われ、提案どおり改正案が承認され、次回MSC72で回章に付されることとなった。

(10) インマルサットC船舶モニタリングシステムとSARへの影響

提案国フランスは、漁船の位置データを公表することに細心の注意を払う必要 がある旨説明、本件に関して特段他国から意見なくテイクノートされた。

(11) コスパスサーサットに関するIMOサーキュラー

フランスの提案に対し、事務局からIMOとコスパスサーサットとの各々の事務取扱規定上、本提案はイレギュラーな措置となるので、混乱を回避すべきであるとの意見があり、議長はこれを取りまとめて、IMOからコスパスサーサットに送付リストを送付し、コスパスサーサット側からの個別のコンタクトを可能とする旨の意見を述べた。これに対して各国意義なく、本提案は否決された。

(12) 遭難中の船対陸通信

特段の発言なく、意義なく承認された。

(13) 誤警報の防止

オーストラリア文書COMSAR4/7及び米国文書COMSAR4/7/2については、プレナリーで特段の審議なくWGにおいて検討されることとなった。

今後の詳細検討に資するため各国における誤警報受信状況を収集すべきとの我が国提案(COMSAR4/7/3)に対しては、アルゼンチン、チリ、ブラジルが賛意を示すとともに強く支持、更に韓国、中国、バングラデッシュ等の指示を受け、特段の反対なくOperational WGにおいてデータの様式について詳細を審議することとなった。

WGにおいては、情報収集の必要性を認め、基本的には我が国提案には合意したものの、収集すべきデータの様式については合意に至らなかった。WGとしては、基本的に我が国提案に賛成し、次回COMSAR5において様式を最終化するため、各国に関連情報の提出、収集、分析を行うことを要請することに合意した。

プレナリーでは、WGの報告を受け、改めて意義なく上記事項が合意された。

(14) 移動電話の利用に関するSAR業務間の意見交換

SAR WGにおいて、本件提案国のフランスから、SAR業務における移動電話用の利点、欠点が紹介され、各国の現状に関し意見交換が行われた。

我が国が対処方針に基づき発言したところ、米国、カナダ、フィンランド、英国及びノルウェーが、我が国同様遭難者の携帯電話の位置情報等を電話会社から入手可能、イタリアが現在準備中、ドイツが現在検討中であるとの報告があった。また、米国、カナダ、ドイツ及び英国が、救助調整本部に接続される3桁の特別の電話番号を設定していると紹介し、一方オーストラリアでは、沿岸部での携帯電話の使用がほとんど不可能な状況であることが紹介された。

 

 

 

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