・船尾灯のガラスは、超高速航行によるしぶきと機関の排気ガスによるためか、かなり黒ずんでいた。夜間航行が行われないために、点検整備も疎かになりがちであるが、船橋での航海灯の点灯確認をしてもこれでは無意味となってしまう。その他の航海計器を含めて上記のような点検記録簿による点検と整備の必要性を確認する作業が必要である。
(2) 短距離フェリー
イ. (宇野〜高松)
・脱出・消火設備等はよく整備されている。
上記設備品の格納状態は、良好で整理、整頓されていた。
救命ブイのロープが素早く取り出せるようになっていたのは良い。
・車両に残っているドライバーが散見された。
ロ. (鳥羽〜師崎)
・救命設備・器具等の整備状況は良好であった。
・航海中の車両甲板への立入禁止についての放送を行なっていたが、出入口は開放されたままであった。
ハ. (沼津〜松崎)
・救命胴衣着用法や胴衣数が客室等の救命胴衣格納庫扉に掲示されている。
しかし、各救命胴衣はビニールシートに覆われて積み重ねられており、緊急時の使用に問題があろう。
・救命胴衣着用法は、旅客の乗船後に、随時、客室に設置されたテレビを利用して周知している。
<検討事項>
イ. (鳥羽〜師崎)
・避難経路を示す矢印については、掲示場所・数等につき一考を要する。
ロ. (沼津〜松崎)
・救命消火設備、脱出経路図が右舷グリーン専用階段横の壁面に掲示されているが、余り注意を惹かない。旅客の注意を惹くためには、活字や表の大きさに一工夫が必要である。
・脱出経路を示す矢印が客室内の外舷側窓枠上部その他に貼付されているが、もう少し目に付く貼付方法(貼付場所、大きさ、枚数、蛍光塗色等)を考える必要がある。