ロ. (沼津〜松崎)
・乗務員のマンネリ化を防ぐためにも、少なくとも以下の事項を守る必要があろう。
1]レーダーは視界不良時に備えて、海上平穏時といえども活用する習慣を付けておくべきであろう。
2]沼津〜松崎間は田子島付近を除いて、陸岸至近距離まで水深が深く、多少基準航路を外れても底触の恐れがなく、同航路を反復航海して地形や気象・海象を熟知しているとの安心感からか海図は格納されたままになっている。
航走中、海図は常に海図机上に広げておき、適宜、海図上で船位を確認する習慣を付けておくべきである。なお、使用中の海図は古く(昭和58年版?)改補されてない。最新版を使用すべきである。
3]船位の記入に必要な定規、デバイダーその他筆記具等は海図机上に備えて置くべきである。
4]マグネットコンパスの自差修正は年1回の定期修理時に行われているとのことであるが、備え付けの自差修正表はH3.7.4.となっている。
最新の自差修正表と交換するべきである。
5]現状のように双眼鏡を互いに共用している場合、使用者が異なればその都度調整が必要になるので、緊急時に有効・適切な見張りが出来ない。
双眼鏡は見張りの重要性を考えると、各自専用のものを使用すべきである。
ニ. (福山〜多度津)
・コンパスはマグネットコンパスだけであったが、ARPAは使用できるのではないか。
5. 旅客および車両の安全輸送に関する諸施設、機器の現状と保守、整備の状況(救命、脱出、消火、その他保守に関すること。)
(1) 長・中距離フェリー
イ. (大坂南港〜神戸〜松山〜別府)
・ウエッジの保管、ロープ類、ホースなどがきちんと整理されていた。
・消火器の定期点検がなされていた。
・車両の数は少なかったが無駄のないすばやい積付けであった。
ロ. (那覇〜博多)
・救命、脱出、消火設備等はよく整備されている。
・車両等のラッシング状況は良好であった。
ハ. (新潟〜苫小牧)
・建造後12年経過の船舶としては良好に整備されていた。
ニ. (八幡浜〜別府)
・概ね良好であった。