日本財団 図書館


ホ. (境港〜西郷〜海士〜浦郷〜七類)

・限られた海域・航路で約5,000トンクラスのフェリー3隻と超高速船2隻を運航しているので、僚船と行き会うことが頻繁に見受けられた。その際に、港内の状況や気象海象情報について相互に連絡することはなかった。異常の場合に限って情報交換を行うということではなく、シージャック対策のうえからも、適宜僚船同士の気象海象その他の情報連絡、情報交換を行うため、VHF(国際無線電話)を活用すべきである。

・NAVTEXが前日の日付で止まったままで、電源が入っていなかった。NAVTEXによる情報の収集を心がけられたい。

・船長と航海士(一航)が同一の双眼鏡を使用していた。視力の異なる操船者が同一の双眼鏡を使用することは、操縦権交代後に他船を確認する時間的余裕の少ない超高速船なればこそ、さらに焦点調節の煩雑さをさけるためにも、船橋当直者が各自の双眼鏡を使用することを強く望みたい。

(2) 短距離フェリー

イ. (宇野〜高松)

・主たる計器はレーダーである。この日は好天でもあり、スタンバイにはなっていたが使用されることがなかった。しかし、海上の模様を大局的に把握するのにレーダーほどすぐれたものはないので、この航路では常に海上に目配りをしておく意味合いからも常時使用して欲しい。

ロ. (鳥羽〜師崎)

・レーダーは2台装備。視界良好であり、また通航船舶が少なかったこともあって、JRE(型式 JMA501G6)は休止しJRC COLOR RADARのみを使用し、船位のチェックや次の針路決定等に利用していた。

ハ. (沼津〜松崎)

・同航路は年間を通じて視界は良好で、狭視界となるのは極く僅かとのことである。また、運航ダイヤが昼間を主体に編成されており、沼津〜松崎間の沿岸を反復航海していること等から、基準航路からの偏倚量やlee wayの修正、離岸距離の推定等は目視と経験に頼っており、殆ど航海計器や海図を活用していない。

ニ. (福山〜多度津)

・レーダーにはARPAの表示はあったが、ARPAは使用してないとの事だった。

・コンパスの自差修正は年に1回との事であった。

<検討事項>

イ. (宇野〜高松)

・双眼鏡がチャートテーブルに置かれ一度も使われなかったが、基本を忘れるべからずで、当直者の手元に置いて活用して欲しい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION