ホ. (長崎〜福江〜奈留島〜奈良尾)
・建造後17年を経過する船舶で、建造当時の操舵用ジャイロコンパスおよび更新されたデイライトレーダー2台(1台ARPA機能付き)が主な計器であり、両者ともよく利用されているように伺えた。
ヘ. (博多〜壱岐〜厳原)
・レーダー、衝突予防装置、GPS装置などを常時作動させており、それらに基づく情報も適時に取り入れて操船が行われていた。
ト. (境港〜西郷〜海士〜浦郷〜七類)
・レーダー、GPSなどの航海計器はよく活用されていた。特にレーダーの必要のない出入港配置時に、S/B状態としながら直ちに使用できる状態としている点は事故防止の観点からもよいことである。
・本船「レインボー」の夜間航行が行われる場面はないということであるが、夜間双眼鏡ともいわれる7倍×50(口径50mm)が操船者用として使用され、目視による視認を心がけている点はよい。
<検討事項>
イ. (鹿児島〜喜界〜名瀬〜古仁屋〜平土野〜知名)
・レーダーは荒天時や視界不良時に備えて、海上平穏時といえども活用する習慣を付けておくべきであろう。
・なお、レーダー運転中トランシーバー部付近から、甲高い異音が連続して発生しており、不快感を覚えるのみならず諸計器の警報音や他船の発する信号音聴取の妨げになっている。早急に修理すべきである。
・現状のように双眼鏡を互いに共用している場合、使用者が異なればその都度調整が必要になるので、緊急時(特に夜間)有効・適切な見張りができない。双眼鏡は見張りの重要性を考えると、各航海士専用のものを使用すべきであろう。
ロ. (那覇〜博多)
・ジャイロコンパスと磁気コンパスの照合については、コース変更ごとならびに2時間毎に行うよう進言しておいた。
・磁気コンパスの自差表を整備しておくこと。
ハ. (新潟〜苫小牧)
・マグネットコンパスのチェックは、一部の当直において行われていた。全当直が行うよう努めていただきたい。
・GPSの経緯度をレーダー上に表示しているが、表示に少し誤差があった。毎出港時に整合を行っていただきたい。
ニ. (八幡浜〜別府)
・船橋当直者全員が、レーダーARPA装置の取扱いを熟知する努力をお願いしたい。
・針路はジャイロコンパス示度で航行していたが、操舵スタンドはマグネットコンパスを読むこともできるので、変針時、ジャイロコンパスとマグネットコンパスの比較を行うことを望みたい。