*入航前に港内の状況を遠望出来ず、そのうえ港内は狭く本船の回頭水域周辺には暗岩が存在する。大潮時には、特に注意を要する。
*入港時、岬角通過後直ちに直角に変針し、着桟しなければならない。
*天窓洞巡りの遊覧船が頻繁に出入りする他、港内では海女が潜水漁を行っている。
*追い波を受けながらの入港は、減速に伴う動揺の増大、操縦性能の低下や圧流の影響を考慮する必要があるので、操船にはかなりの熟練が必要となる。この場合、港内はうねりの影響で、着桟に困難を来す場合がある。
*追い波が大きくなると、思いがけず船体が大きく傾斜して、船に不慣れな旅客が負傷する恐れがある。
ニ. (福山〜多度津)
・航海中の船長と操舵手間の号令、アンサーバックの声が小さいと感じた。
・船橋に非番の乗組員が遊びに来て雑談をしている情景があったが、当直の場所と休息の場とは厳密に区別したいものである。
4. 航海計器等の活用状況について
(1) 長・中距離フェリー
イ. (大坂南港〜神戸〜松山〜別府)
・航海士のナブラインを使用した狭水道通航など、レーダー・アルパは的確に使用され、船長への報告も逐次行われていた。
・夜間の照明による漁船への注意喚起は、相手への目くらましにならないよう配慮していた。
ロ. (那覇〜博多)
・航海計器類の活用状況は、ほぼ良好である。レーダーは常時使用しており、使用方法も適確である。
・測深儀は使用している形跡があったが、大いに使用すべきである。
ハ. (新潟〜苫小牧)
・建造後、12年を経過する船舶であるが、レーダーについては1台をJRC9700に更新し、1台は建造当時のJRC850である。両レーダーとも船位の確認、他船の動向の把握に肉眼による見張りの補助としてよく活用していた。
・操舵用・操船用ジャイロコンパスもよく活用されジャイロエラーのチェックもなされていた。このような姿勢を維持していただきたい。
・GMDSS関連の装置も十分であり、管理も適切に行われていた。
ニ. (八幡浜〜別府)
・平穏な天候下の航海であったが、レーダーARPAをよく利用していた。