ち 塵(ちり)積もって山となる
ごくわずかなものでも、数多く積もり重なれば、高大なものになる。
り 律儀者(りちぎもの)の子沢山(こだくさん)
律儀者は家庭のために尽くすので、子供が多く生まれるということ。
ぬ ぬす人(びと)の昼寝
何事をするにせよ、それ相応の理由・おもわくがあること。
る るりもはるも照らせば光る
瑠璃や玻瑠は石ころのなかに混じっていても、照らせば光るからわかるように、すぐれた人物はどこにいても目立つものだ。
を 老いては子に従ふ(う)
年をとってからは、何事も子に任せ、それに従ったほうがよい。
わ われ鍋(なべ)にとじ蓋(ぶた)
どんな人にも、それに相応した配偶者がいるものだ。また、両者が似通った者どうしであることのたとえ。
か 蛙(かえる)のつらに水(上方いろは)
どんなことをされても平気でいるさま。蛙の面に小便ともいう。
よ よしのずいから天井をみる
自分の狭い見識に基づいて、勝手な判断をすること。
た 旅は道づれ
世間を渡るには、互いに情けをかけることが大切だ。
れ れう(りょう)薬口に苦し
良い忠告の言葉は、聞くのがつらいが身のためになる。
そ 総領(そうりょう)の甚六(じんろく)
長男や長女は大事に育てられるので、弟や妹にくらべるとお人好しで世間知らずだということ。
つ 月夜に釜をぬく
明るい月夜だというのに、釜を盗まれる。ひどく油断すること。
ね 念にはねんをつがへ(え)
注意したうえにも注意して、少しも手落ちのないようにする。
な 泣く面(つら)を蜂(はち)がさす
不幸のうえに不幸が重なる、また、苦痛のうえに苦痛が重なること。
ら 楽(らく)あれば苦(く)あり
苦楽は相ともなうことをいう。