皆さんは、毎年船舶からの海中転落事故で何人の命が失われているかご存知ですか。
毎年百数十名もの尊い命が失われているのです。
この中には救命胴衣類(後述の法定のものでない「救命衣」を含む)を着用してさえいれば助かった可能性のあるものが相当な数を占めているものと思われます。
また救命胴衣類を着用していれば、残念ながら死亡に至っても遺体の早期発見に繋がり、漁業協同組合を挙げて、またクラブ仲間などによる長期の捜索を必要とせず、また家族にとってもお気の毒ですが気持ちの整理が付くことにもなりましょう。
某漁業協同組合における最近の例で、一方の事故では救命衣を着用していなかったため(救命衣は船の隅に格納)未だに遺体が上がらず、もう一方の事故では救命衣を着用していたため、遺体でしたが翌日発見された事例があります。
1 プレジャーボート等での常時着用
プレジャーボート等については、救命胴衣を搭載していながら常時着用している人は少ないようですが、海中転落や突然の転覆の危険性もあるので、海に出たら必ず着用するようにしましよう。
2 漁船での常時着用
海中転落、死亡・行方不明者数のNo1は漁船です。法定の浮力(7.5kg以上)よりレベルを下げ浮力6.5kgとした作業性のよい、通気性の優れた「救命衣」があります。カッパ、長靴着用での飛び込み実験等を重ね、海中転落しても十分な浮力を保てる実証が得られています。
漁業協同組合での一括購入なども検討してはいかがでしょうか。