あなたは、変針目標となる灯台や浅瀬の近くにある灯浮標が見えた時、海図などで自分の認識に間違いはないかを確認をしていますか。
これらを見誤りあるいは確認をせずに変針して浅所に乗揚げたり、延長造成中の防波堤に衝突する船がみられます。
その要因としては「いつもの航海への慣れ」「最新機器への頼り過ぎ」「適正な海図の不備または海図での確認をしないこと」があげられます。
次の事項を守り、見誤りなどによる事故を防ぎましょう。
1] 海図は必ず海図台に出して置くとともに、変針点などの重要な航路標識については、変針の前に海図で必ず確認すること。
2] 変針点では変針目標を目で確認するとともに、レーダーやGPSによる自船位置と変針目標灯台の関係を照合すること。
なお、自船前方の岬、島、灯台を予め海図を見て確認する習慣をつける。
3] 夜間は海図で灯質を確認し、発光時間の間隔・周期を計り確認すること。(時計を見なくて秒時が分かるように訓練しておくこと。)
4] 同直者がいる場合は、前記照合などを手伝わせること。
5] 灯浮標などの航路標識は、消灯する場合があり、また海域情勢により位置が変更される場合があるので、水路通報に注意し、また実際の航海に当たっては、前記レーダー、GPSなどによる位置確認を怠らないこと。