なお、一部の内航船では、2人当直で6時間ワッチの船もみられます。眠くなった方が仮眠できるので居眠りの心配はないとのことです。
居眠りは、労働・勤務環境、健康・栄養管理、経験年数、外部的刺激(狭水道での緊張後)など、様々な要素が重なり合って発生するので、その防止対策は、これら全体について考える必要があると思われますが、ここでは、紙面の関係で、船橋内での直接的な居眠り防止についてだけ記します。
1] 眠くなったら絶対に座らないことが第一です。
立っていれば、例え居眠りしそうになっても、膝がガクっとなり目が覚めるという経験は皆さんにもあるでしょう。
2] 立っていても眠くなるようだったら、船橋内やウイングをウロウロと歩き回ること。
3] お茶やコーヒーなどを飲んだり、スッキリさせるガムを噛んだりして眠気を覚ますこと。
4] ウィングに出たり、窓から顔を出して風に当たり眠気を覚ますこと。
5] 水で顔を洗ったり、水で濡れたタオルで顔や首筋を冷やすこと。
6] 船橋内の温度が高かったり、船橋内の空気が汚れると眠くなります。窓を開けたりして温度を下げ、換気をよくすること。
7] 眠気冷ましの体操などで身体を動かすこと。
8] 非番中は十分に休息・睡眠をとり、疲労を回復しておくように心がけること。
人間の体は、質のよい睡眠ならば比較的短時間でも十分に疲労を回復することができるものなので、自分の睡眠のリズムを把握して寝るようにしましょう。
なお、当直前はちょっとの時間でも眠っておいた方がよいものです。
9] 当直に影響の残るような飲酒は絶対にやめること。