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専門技術者のなかには、本協会の舶用機関整備士資格を持った全国約三、〇〇〇人に及ぶ優秀な技術者もいるので安心してお任せいただけます。

4] 作業が終了した後、口頭で点検結果、アドバイス等の必要な情報を伝えるとともに、メンテナンス結果を文書で漁業者に報告します。

5] 今後の稼働時間等を考慮して次回予定時期を決めます。

 

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写真5 四・四トン 法七〇馬力

冷却用の清水にクーラントを添加しなかったために発生したシリンダブロックのキャビテーション穴

 

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写真6 四・九トン 法五〇馬力

キングストン目詰まりによる冷却不足により、ピストン焼き付き損傷、シリンダライナも同様の損傷

 

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写真7 七・九トン 法一二〇馬力

ターボチャージャのロータ軸曲損、ブレードの損傷

 

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写真8 一八トン 法一九〇馬力

クラッチオイルエレメントの目詰まりによりクラッチ板スチールプレートが焼き付け損傷

 

まとめ

 

漁業の関連産業の一翼を担う舶用機関整備業は、漁船機関のトラブルを防止して安全な漁船操業が遂行されることを願っています。ご紹介しましたメンテナンス事業の定着化を進めるためには、漁業者の方々のご理解をいただくとともに、水産庁、海上保安庁、日本小型船舶検査機構(JCI)、全国漁業協同組合連合会、各漁業協同組合、漁船保険中央会、各地の漁船保険組合等関係機関のご指導ご協力が欠かせません。

漁港や浜ごとに事業の実効が上がれば、機関のトラブルと漁船の海難を未然に防止し、安全で効率的な漁労操業が確保出来るばかりでなく、機関性能の維持、寿命の延長にも良い影響を与えることになり、ひいては、漁業経営の安定化、漁船漁業の活性化に寄与することができることになります。

 

〔訂正〕

本誌十月号一一ぺージの写真説明に「最近の第三海堡」とありましたが「最近の第二海堡」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

 

 

 

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