大会は午前十時四十五分開会、まず主催者として海上保安庁荒井正吾長官、日本海難防止協会友國八郎会長があいさつ、海難防止の決意と関係者への協力を訴えた。続いて、来賓を代表して運輸省洞駿運輸政策局次長があいさつの後、平成十一年度全国海難防止強調運動用キャッチコピーおよびポスター図案の入賞作品をスライドで紹介した上でポスターに採用された二人の表彰式が行われた。
このあと、海上保安庁の人気のマスコット?うみまる?とちびっこたちが壇上に上がり数々の海難シーンの映写があり、写真のようなボードを掲げて海難防止をアピールすると、会場から温かく大きな拍手がわき起こった。
次に、独特の船の絵で有名なイラストレーター柳原良平氏による船の絵・イラストのスライドを使って講演が行われ、参加者は熱心に耳を傾けていた。
午後は、船の科学館岸壁に着岸の巡視船?やしま?(ヘリコプター二機搭載型巡視船、五、三〇〇トン)
に応募者約千人が乗船、十三時四十五分離岸、人気の体験航海が始まった。
横浜港までの約二時間四十分の間、海上保安庁音楽隊による洋上コンサート、航行海域や行き合う船に合わせての船・港・海・安全ルール等の説明、海難防止アピールなどがあり、また、日ごろ見れない東京湾の?海ほたる?や横浜港の?ベイブリッジ?を海上から堪能して、参加者は存分に体験航海を楽しんだ。なお、予定されていたヘリコプターによる救難訓練は都合により中止された。
?やしま?は予定どおり十六時二十五分横浜海上防災基地に着岸、海難防止強調運動の催しを終了した。