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おわりに

 

前述のように五級は平成十一年五月二十日にスタートし、その第一回の試験も同日に実施し、当協会の関東、中部、近畿の三事務所を中心に二二三人が受験(申請べース)しました。従来なら四級資格を取得していた人達で、その使用目的を考えたとき、より取得しやすい五級でよしとする人もいるでしょうし、逆に湖川小馬力をと考えていた人達の中には、もう少し活動範囲の広がる五級にしようと考え直す人もいるでしょう。しかし、海洋レジャーの振興という観点からは、今までになかった取りやすい資格の誕生を機に、それを取得し活用して、海に近づいてみよう、海に出てみようと考える人が一人でも増えて行くことが大切であると考えますし、ぜひそうなってもらいたいものだと切望しています。

 

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小型船舶操縦士は海に出てからも技術とマナーの向上に努めてもらいたい

 

一方、レジャー人口の増加が、そのまま事故やトラブルの増加につながっていくことはぜひ避けねばなりません。小型船舶操縦士試験は、船舶操縦のための必要最低限の知識・技能を有しているかを試験するものであり、資格取得が即一人前の船長というものではないということを、受験者全員に肝に銘じていただき、海に出てからも技術とマナーの向上に努力してほしいものだと思います。

当協会特定事業本部のもうひとつの業務である海技免状の更新講習等の機会も利用し、微力ながら、今後とも安全で楽しい海の実現のために努力していきたいと考えておりますので、ご理解とご支援をお願いいたします。

 

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