「沿岸域環境保全リスク情報マップ」の概要
この情報マップは平成九年、日本海で発生したナホトカ号重油流出事故、東京湾で発生したダイアモンド・グレース号原油流出事故のような油流出事故に係る防除計画の策定や防除活動の遂行に有効な情報について、油防除関係者が共通の認識を有することができるようにするためのもの。
沿岸域の自然情報、社会・経済活動等の諸情報、例えば、沿岸域に存在する油による汚染に対してぜい弱な箇所(野性動物の分布状況、発電所の取水口の位置等)を記号またはシンボルマークの形で明示するとともに、海岸線の種類について、流出事故時の油除去等清掃作業の難易度に応じて、概ね八段階(閉鎖性人工護岸、粗粒子砂浜等)に分類表示している。
また、関連する詳細情報については付録のデータブックに収録しており、防除活動の迅速化、効率化を図り、流出油による被害を最小にとどめるうえで有効なものである。
(村上記)