日本財団 図書館


保護観察のしくみ

 

更生保護は、人の立ち直りを助ける活動です。

更生保護制度は、犯罪や非行に陥った人たちに、通常の社会生活の中で必要な指導や援助をし、それらの人たちが健全な社会の一員として更生(立ち直り)することを助ける制度です。「犯罪や非行をした人たちも、周囲の条件と本人の自覚によって、立派に立ち直ることができる」という人間への信頼感に根ざしています。

立ち直りには、行政機関の働きのみならず、地域杜会の理解と協力が不可欠であり、現に保護司、更生保護施設をはじめとするボランティアのほか、更生保護への御理解のもと関係機関・団体との幅広い蓮携によって、更生保護は推進されています。

 

厚生保護制度の中心には、保護観察があります。

保護観察は、犯罪や非行をした人たちのうち、刑務所や少年院に収容されるまでに至らなかった人たちや、収容されても、その後、定められた期間が終わる前に仮に釈放された人たちに対し、生活の目標や指針を定めてそれを守るよう指導監督する一方、就職の援助や宿泊所の提供などの補導援護をして、これらの人たちの厚生を促進しようとするものです。

保護観察の仕事には、国家公務員で処遇の専門官である保護観察官と地域のボランティアである保護司とが協働して当たり、保護観察を受けている人の自立自助の意欲を尊重しながら助言、指導、援助などをしています。

 

010-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION