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協力雇用主のなかまたち。

 

保護司

法務大臣から委嘱された保護司は、それぞれの地域社会にあって、地域の人々や習慣などをよく理解しているという特性を生かし、保護観察官と協働して保護観察を行うほか、犯罪や非行防止のための活動を、地方公共団体等を始めとする関係機関団体と連携して行っています。

全国に約5万人いる保護司は、その職務上から非常勤の国家公務員となっていますが、給与は支給されず、ボランティアとして活動しています。

 

更生保護婦人会

女性としての立場から、地域の犯罪予防と犯罪や非行に陥った人の更生に協力することを目的としたボランティア団体です。ミニ集会などの犯罪予防活動、保護司更生保護法人BBS会の活動に対する協力活動、保護観察を受けている人に対する援助活動などのほか、子育て支援等幅広く地域社会づくりのための活動に取組んでいます。現在、全国に約20万人の会員が活動してます。

 

BBS(Big Brothers and Sisters)会

非行に陥り、あるいはそのおそれのある少年のよい友達になり、兄や姉の立場から立ち直りを援助する「ともだち活動」や、保護観察所が実施する保護観察中の少年を対象とした社会活動に一緒に参加するなどの活動に取り組んでいる、青年のボランティア団体です。最近は大学のサークルとして結成されているところも数多くあります。

 

このように様々なボランティア団体が、協力雇用主の皆さんと共に犯罪や非行のない社会を築いていくのです。

 

優しい社会づくりをあなたの手で。

 

「協力雇用主」は地域ボランティアの一つです。何か目で見えるようなメリットは今のところありません。人ひとりの更生を支えることは、とても大切なことでありながら、地味でもあり、また、苦労の多いことです。

善意と熱意、そして高い志こそが「協力雇用主」を支えています。そして、私たちは、一人でも多く「協力雇用主」になっていただける方を求めています。

一人でも多くの方に、それぞれの立場から更生を見守る温かいまなざしをもってもらいたい。それが、心のふれあいを実感できる優しい社会の実現につながっていくと信じています。

 

 

 

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