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社会へのかけ橋として。

 

刑務所や少年院から出てきた人々は、希望と不安の中で、人生の再スタートを切ります。

自分では、もう二度と同じ失敗を繰り返さないと心に誓って社会に戻ってきても、いざ生活を始めてみると、社会の荒波の中で、時に犯罪前歴者として白い目で見られ、ひとり悪戦苦闘を強いられることが多くあります。

このような人たちに進んで手を差し伸べ、社会へのかけ橋となって「生きる勇気」を与える施設があります。更生保護施設です。

 

●更生保護施設

更生保護施設は、更生保護事業法に基づき法務大臣の認可を受けた更生保護法人によって運営されている民間施設です。刑務所を出所した人などのうち、住む家も頼るべき親族もなく当座の衣食住にも困るような人を入所させ保護しています。

入所者には、単に宿泊場所を与えるだけでなく、温かい食事を提供し、また、就職を援助したり、金銭管理や飲酒などに関する生活指導を行ったり、保健所や福祉事務所などから必要な保護が受けられるように調整を行うなど、様々な保護を行っています。このようなきめ細かなケアは、施設職員の献身的な働きと、地域の理解と協力によって支えられています。

 

協力雇用主は厚生保護施設のパートナーです

 

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更生保護施設入所者の就職の端緒

(平成10年5月法務省保護局調査による)

 

 

 

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