4.5 測定および性能試験結果のまとめ
一般検査において、外観、構造等の機構条件や耐振性、周囲温度等の環境条件を確認した。
性能試験において、地上〜車上間の情報伝送手段として使用する特定小電力無線機に特殊なカバーをかぶせることで、通信到達距離の短縮化と指向性を実現できることが確認された。
東京都交通局荒川線の現車試験において、本システムの重要な構成要素であるGPS受信機の諸性能の確認を行った。それにより、停留所停車判定のためのドア開閉スイッチ情報や、GPS受信不良時の特殊処理など若干の機能追加を必要とするものの、GPSを活用した車両位置検知が、本システムの要求性能を満たしていることが確認された。
さらに、GPS現車試験で取得した走行データを使用し、室内模擬走行による総合試験で、試作システムの機能確認を実施した。それにより、試作システムが所期の機能を満足していることが確認された。
以上の結果、本システムが、LRT高速運転のための手段として有効に適用できる見通しが得られた。
