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LRT高速運転用信号システムの開発事業研究報告書

 事業名 LRT高速運転用信号システムの開発
 団体名 日本鉄道電気技術協会 注目度注目度5


d. GPS車両位置検知情報の使用対象

GPS車両位置検知情報には、上記4.3.3(2)d.項に述べたような誤差を含む。従って、GPS受信機は、従来の軌道回路やトロリーコンタクタによる位置検知手段に代わるものとして転てつ機のてっ査区間や踏切制御などに使用することは、現時点では難しいように思われる。

 

4.3.5 GPS現車試験のまとめ

GPS車両位置検知は、停留所間の在線検知および高速進行信号消去用車両位置の検出に要求される性能を満足していることが確認された。一方、停留所における到着検知に関しては、ダンゴ運転時等のため、ドア開閉スイッチ情報との連動などの簡易な補足機能を必要とするが、概ね有効であることが確認された。ただし、GPS受信不良時の特殊処理は避けられないが、それはわずかの区間であり、容易に解決可能であることからさほど問題とはならない。以上の結果より、GPS車両位置検知は、本システムにおいての適用性に見通しが得られた。

現車試験で得られた車両位置検知データは、後述する総合試験時、車両走行シミュレート用データとして使用できるよう、A線、B線別に任意の停留所間を注出可能な形式で保存される。

現車試験に際しては、3日間にわたり最新の8505号電車を試験車として運転して戴くなど、東京都交通局電車部、荒川電車営業所ならびに荒川車両検修所の方々に絶大なる御協力を賜った。心より御礼申し上げる。

 

4.4 総合試験

 

試作システムの機能確認のため総合試験を実施した。今回の試作システムの製作数は、車載装置、地上基地局装置とも2台であることから、広島電鉄等でLRVを使用した現地試験では制約が多いため、室内模擬走行試験で実施することとした。

 

4.4.1 試験機器構成

図4.4-1に室内模擬走行試験時の試験機器構成を示す。

試験機器は、現地設置状態に出来るだけ近い構成とするが、地上〜車上間における情報伝送のための特定小電力無線機は、室内では混信する恐れがあるため1セットの車載装置と地上基地局装置はケーブルで直結した。また、GPS受信機は使用せず、4.3項で前述した都電荒川線のGPS現車試験の測定データを車載装置で自動発生させる。

 

4.4.2 試験方法

都電荒川線のGPS現車試験測定データより、試験項目にマッチした停留所間を注出し、センタ処理装置、地上基地局装置に停留所コードを割当てる。また、センタ処理装置にその停留所間の高速走行可能距離を指示する。この状態で車載装置に走行線などを表す車両番号を割当てると、車載装置はリアルタイムに停留所聞走行データを発生させ、模擬走行状態を作り出す。車両が停留所を出発すると、地上基地局装置の停留所コードを試験状況に合わせて変更する。

 

 

 

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