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(1) 供試体4

1) 平水中及び波浪中の油回収装置性能(図I-6〜図I-8)

1] 本装置はエンドレスモップが油水面上を移動する間に浮流している油をモップに付着させ、ローラーにより絞り取るという原理から、水面の状況が平水中及び波浪中と変化しても、回収油量等の性能に大きく影響を受けることがなかった。

2] 各試験油における時間当たり油回収能力は、いずれも平水中に比べ波浪中の方が若干上回っている。この理由として波浪中では、試験油が波浪の影響によりオイルフェンスの頂部に集油され、より油層を厚くすることと、エンドレスモップと試験油の接触効率が高いことが挙げられる。試験油1における平水中と波浪中の回収状況を写真I-4〜写真I-5に示す。

 

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写真I-4 供試体4 試験油1における平水中での試験状況

(試験油が水流を受けているにもかかわらず、エンドレスモップから滴下した油水により開水面が発生し、エンドレスモップと試験油の一部が会合しない状況が観察された。)

 

 

 

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