図1-3-10に、二個の加圧室を持つ特殊カーテン型オイルフェンスを示す。この加圧空気室によって、浮力と加圧氷室バラストが与えられ、スカートとして機能する。この布はまた引張り部材でもある。このオイルフェンスのロール/上下動特性は優れている。乾舷の高さは充分で、漏洩油に対する効果的な防壁となる。オイルフェンスの表面は非常に滑らかで、曳航性が優れ、表面にはごみ類が溜らない。
これらのオイルフェンスの展張は容易で、特殊構成のリールで収納され、格納スペースは比較的小さい。不利な点といえば、この連続室に沿ってどこで破裂が起きても浮力が喪失することである。これに加えて、浮力室の空気圧を維持するために空気圧縮機が必要で、もし故障すればオイルフェンスは沈んでしまうことになる。