真狩村の人口減少につれて受診者数は減少傾向にあり、また隣町の倶知安町にある地域中核病院まで車で20分程度通院可能なので、診療所の存在意義は薄れつつあるように思われる。しかし多くの高齢者にとっては20分の雪上運転は困難であり、地域住人の高齢化が進みつつある事を考えれば、むしろその重要性は増して来ていると考えられる。実際、通院患者の多くは徒歩10分から15分の雪上歩行通院でさえ困難を訴えていました。
診療件数は多くはないものの、診療内容は多様であり、少ない職員で対応していくのは決して容易でないと感じられました。限られた診療領域での専門性を問われる病院とは違い、診療所では広範な知識、技術を必要とされていることが良く理解できました。さらに厳しい自然環境もあわせ、地域医療にはなみなみならぬ熱意と、努力が必要であると考えられました。
最後に惜しみ無く援助と協力をしていただいた同診療所職員様、すばらしい機会を与えて下さった全国自治体病院協議会様に心より感謝の意を表したいと思います。