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北海道真狩村国民健康保険診療所研修事業報告書

 

兵庫県・市立川西病院

土井貞幸

 

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1999年12月10日より1999年12月16日の7日間、北海道虻田郡真狩村字真狩17番地、真狩村国民健康保険診療所にて地域環境および医療内容を研修しました。

真狩村は札幌より85km南東に位置し、面積は114.43平方キロメートル、蝦夷富士の名で知られる秀峰羊蹄山(1,898メートル)の南裾野に広がる村です。

明治28年、神原弥吉、大平紋治、桑原留吉、南部石松、野村五平の五戸、18人がマッカリベツ原野に移住し本村の開基となった。大正11年4月、真狩村(現留寿都村)から分村して2級町村制を施行、村名を真狩別村に制定。昭和16年12月、村名を真狩村と改称し現在にいたっています。

 

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羊蹄山の南麓にあるため風力は比較的弱く、風水害は少ないが積雪が多く、寒気も比較的厳しい。本研修期間7日間のあいだも連日降雪状態で、太陽を見たのは4時間程度でした。

交通は、車利用であれば札幌から国道203号経由道道66号、約1時間半、ただしこの時期は積雪のため2時間半かかります。JR利用であれば函館本線倶知安駅下車、バスで約40分です。人口は2,549人、世帯数960戸(1999年9月末現在)だが現在減少傾向です。

真狩村国民健康保険診療所は、昭和15年に真狩別村立共済病院として設置されました。当時は人口4,417人でした。平成7年には人口は2,656人と減少し、診療所となりました。平成11年2月に現在の建物が完成、建設費は1億4千7百万円、延べ面積400.39平方メートル、鉄筋コンクリート造り平屋建てです。平成11年12月6日には建設費3億3千8百万円、延べ面積1,025平方メートルの真狩村保健福祉センターが併設されました。保健事業に係わる各種検診、医療、健康相談、健康教育が総合的に行われようとしています。

真狩村国民健康保険診療所は医師(所長)1名、看護婦3名、レントゲン技師兼事務長1名、受け付け係り1名で運営されています。診療時間は、月火水金曜日は9:00〜12:00、13:30〜17:00。木曜日は9:00〜12:00で、午後は老人ホームの往診。土、日曜日は休診となっています。1日平均受診者数は42人、年間総受診者数は10,413人(平成10年度)。主な検査は上部消化管内視鏡検査125件、腹部エコー検査126件、上部消化管透視検査26件、眼底カメラ検査32件、直腸鏡検査4件、一般レントゲン検査559件が平成10年度に施行されています。

 

 

 

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