今回おじゃました久賀診療所の井上先生は、高山の診療所でも10年間働いていらっしゃったという事で、そのお話も随分聞く事ができた。僻地の診療所は暇であるというイメージを持っていた私にとって衝撃であった。また先生のおっしゃった言葉であるが、離島での医療は、患者さんは都会の医療と違って医療機関を選択できないために責任が大きいとおっしゃっておられた。まさにそのとおりではあるなと実習を通して感じた。また往診に関しても、自宅で入院していると考えれば普通の病院で入院している患者さんを見て回るのと変わらないとおっしゃっていた。それもそのとおりであると感じた。
今回はたった3日間ではあったが、私の人生を大きく変えるであろう3日間となった。見るもの・聞くものがすべてに新鮮に感じられ、久々に医者という仕事はすばらしい職業であると感じた。今回の実習での結論は、医療はどこにいても行えるというのが私の結論である。そして私の性格や今まで描いてきた医師像を考えると、僻地での医療は私にとっては天職となるのではないかと思う。
最後に、このような実習を企画した全国自治体病院協議会の方々や実際に診療所でお世話になった方々には非常に感謝したい。非常にすばらしい体験ができたと思う。