当本部は、岡山県の南東部に位置し赤磐郡の五町、瀬戸町、山陽町、赤坂町、熊山町、吉井町で構成され、人口約六万人、面積二五一・二一km2を管轄している。当地域は標高二〇〇〜四〇〇mの緑豊かな山々に囲まれ、往古より備前文化の中心地として栄え、山陽町の両宮山古墳、備前国分寺跡をはじめとする歴史的文化遺産が受け継がれてきた町である。
赤磐郡内一帯は、温暖な瀬戸内海気候と肥沃な土地に恵まれ、平野部では米作、丘陵地は桃、ぶどうなどの果樹栽培が盛んで、都市近郊産地として県下でも有数の農業生産活力を有している。一方、地域開発が飛躍的に進み、昭和四五年から山陽町に県営山陽団地の建設、翌年から山陽町と熊山町にまたがる桜が丘団地の建設と相次ぐ大規模開発により、県都岡山市のベッドタウンとしての都市化が進み、人口は急激な増加傾向を示している。また、平成五年山陽自動車道の開通により地域交通網の整備が図られ、郡南部での工業団地の開発、郡北部の吉井町ではテーマパーク(ドイツの森、是里ワイン)の開園と発展が著しい。
消防本部は、昭和四九年四月一日に設置され、現在一本部・一署二出張所、職員七七人と消防団員一、五三三人が郷土の安全を日夜守っている。
★地域密着の広報活動 !
赤穂浪士の絵をあしらった職員手作りのジャンボ防火絵馬を、本部が所在する山陽町斎富、沼田八幡宮に奉納し二〇〇〇年の火災ゼロを祈願するなど、地域に密着した広報活動を実施している。