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赤磐消防組合消防本部 (岡山)

 

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当本部は、岡山県の南東部に位置し赤磐郡の五町、瀬戸町、山陽町、赤坂町、熊山町、吉井町で構成され、人口約六万人、面積二五一・二一km2を管轄している。当地域は標高二〇〇〜四〇〇mの緑豊かな山々に囲まれ、往古より備前文化の中心地として栄え、山陽町の両宮山古墳、備前国分寺跡をはじめとする歴史的文化遺産が受け継がれてきた町である。

赤磐郡内一帯は、温暖な瀬戸内海気候と肥沃な土地に恵まれ、平野部では米作、丘陵地は桃、ぶどうなどの果樹栽培が盛んで、都市近郊産地として県下でも有数の農業生産活力を有している。一方、地域開発が飛躍的に進み、昭和四五年から山陽町に県営山陽団地の建設、翌年から山陽町と熊山町にまたがる桜が丘団地の建設と相次ぐ大規模開発により、県都岡山市のベッドタウンとしての都市化が進み、人口は急激な増加傾向を示している。また、平成五年山陽自動車道の開通により地域交通網の整備が図られ、郡南部での工業団地の開発、郡北部の吉井町ではテーマパーク(ドイツの森、是里ワイン)の開園と発展が著しい。

消防本部は、昭和四九年四月一日に設置され、現在一本部・一署二出張所、職員七七人と消防団員一、五三三人が郷土の安全を日夜守っている。

 

★地域密着の広報活動 !

赤穂浪士の絵をあしらった職員手作りのジャンボ防火絵馬を、本部が所在する山陽町斎富、沼田八幡宮に奉納し二〇〇〇年の火災ゼロを祈願するなど、地域に密着した広報活動を実施している。

 

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★台風による水書を教訓に !

平成一〇年一〇月一七日の深夜から一八日の未明にかけて、岡山県を縦断した台風一〇号の影響で県中北部に集中降雨(一時間に五四ミリ)があり、災害救助法の適用基準を上回る浸水被害等が、管轄する吉井町を中心として発生した。この水害を教訓として、同町の吉井川河川公園一帯で、県警や近隣の消防本部などの協力を得て県警、消防ヘリを使っての大がかりな水防・集団救急事故総合訓練を実施。関係機関と連携しながら河川のはんらんや二次災害防止への迅速な対応など確認し合った。

 

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★シンボルマークで士気高揚 !

消防士気の高揚と、消防行政に対する住民の親しみと理解を深めるために、本部設立二五周年を記念してシンボルマークを制定し、本年の二〇〇〇年から消防車両、救助隊ワッペン、各種印刷物等に使用開始した。岡崎消防長は「やさしさ、力強さ、結束が表現されており、消防のイメージづくりに役立てたい」と話している。

 

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シンボルマーク

消防士ピーチ

 

★座右の銘「終始一誠意」 !

岡崎消防長は、「終始一誠意」(最初から最後まで誠心誠意を尽くして物事にあたること)をモットーとし、「この気構えで職務に励み、職員個々の資質の向上を図ることが、住民に理解され、協力され、支持される基盤になる。ただし、個々でできる仕事の量には限界がある。多様な能力を結束すれば大きな力となる。そして、常に一+一=三以上の力が発揮できるように心掛けねばならない。職員個々は常に向上心、探求心を持ち、挑戦意欲を持ってお互い競い合い、自己能力の錬磨に努めることが肝要である。そして、それが、組織の総合力を高めることにつながり、住民から信頼される消防の道を築くことになる。」と力強く語られた。

(高田利広)

 

 

 

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