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平成一一年度 消防機器の改良・開発 最優秀作品

多目的ノズル「S・S・Pノズル」の考案試作について

川越地区消防組合消防本部 内田多加直

 

一 はじめに

社会情勢は激しく変化し、消防を取り巻く環境も多種多様化しています。そのため、消防隊の消火器具の管そう、ノズルも、たんなる消火するだけの器具から隊員の疲労を軽減する無反動ノズル、火災防ぎょ活動時に隊員の安全を考慮した噴霧ノズルなど新しい器具が開発され、多様化に対応してまいりました。

しかしながら、当管内は、伝統的建造物保存地区に指定され、歴史的建物が多く、また、木造住宅及び町の中心部は中高層建物が密集し、従来のノズルの注水方法である「ストレート注水」「噴霧注水」の二種類では、狭あいな場所への注水及び、火煙の遮断並びに救助活動支援等が有効に出来ないのが現状であります。

そこで、ひとつのノズルで「ストレート注水」、「噴霧注水」に「平面注水」を加え火煙の遮断等、多目的注水が可能な「Straight・Spray・Planeノズル」略して『S・S・Pノズル』を考案、試作しましたので、ここに発表させていただきます。

 

図1  「S・S・Pノズル」構造図

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