―古代ロマン漂う歴史と文化の薫るまち「宇佐」―
当宇佐地域消防組合消防本部の管轄する地は、大分県の北部に位置し南部には緑豊かな丘陵山岳地、北部は周防灘に面し風光明媚な一八キロメートルの海岸線が続き、中央部に位置する広大で肥沃な宇佐平野は大分県下は勿論、九州でも有数な穀倉地帯を有し、山紫水明の豊かな自然に恵まれた、古い歴史をもつ文化の薫る当地です。
国宝・宇佐神宮をはじめ多くの文化財に恵まれています。奈良時代の古事記・「日本書紀」には、宇佐は日向や出雲とともに神代の昔から栄えており、天孫降臨に先立って比売大神(ひめおおかみ)が天降った宇佐島がこの地であると記されています。神亀二年(七二五)に宇佐神宮が創建されてからは、九州の大半を領地に持ち、その財政的、宗教的大勢力は宇佐文化の華を咲かせました。又、豊かな山海の幸、広大な穀倉地帯に恵まれた宇佐には、日本三大善光寺の一つである芝原善光寺や、木造建築としては九州最大級の規模を誇る、浄土真宗本願寺派・西別院や真宗大谷派・東別院などが建立され、その特色ある文化を見事に今日に伝えています。
当消防本部は昭和四八年八月一日、一市二町で発足、翌年四月一日実働を開始しました。現在一本部、一署、二出張所、職員九一名が管内総面積四三九・〇二平方キロメートル、人口六三、八四六人の住民の皆さんの安全確保に全力をあげています。
当地は宇佐神宮の御加護のお陰か?、比較的災害の少ない地域ですが、職員一丸となって安全で安心して暮らせる街づくりを目指しています。
宇佐地域消防組合消防本部 消防長 高橋安宏