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大学生のボランティア意識とは…

「きっかけ下さい!」

東京消防庁麹町消防署

 

当署では管内にある六つの大学の大学生を対象に毎年三月に「一日消防官体験」を実施しています。これは、大学生に各種訓練等を体験してもらうことにより、消防の仕事の理解を深めるために行っているものです。阪神・淡路大震災から五年経過した今、彼らが防災とボランティアをどう考えているのかを知り、「一日消防官体験」の内容を更に充実させるため、管内にある六つの大学の学生二五七名を対象にこの程「防災意識調査」を実施しました。

「ボランティアをしています」と答えた人は一二%(三〇名)で、予想より低い数字でした。しかし、「なぜボランティアをしないのですか?」と聞くと、「きっかけがない」「どう活動していいかわからない」等、興味があっても、どうすればよいのかわからない人が八四%(一八六名)で、ボランティア意欲があることが伺えます。また、「災害時支援ボランティアに登録したいですか」という質問には七〇%(一八九名)以上の人から登録したい旨の回答を得ました。中でも、応急手当をしたいと答えた人が最も多く、一〇四名でした。そして、救命講習未受講者一〇〇名の内、六八名がこれから受講してみたいと答えていました。

 

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高齢化社会が進む中で社会を支えるためにも若い力による学生のボランティア活動が必要不可欠になってきます。次代を担う大学生が、いざという時に人の役に立てるよう、「きっかけ」の場を提供出来ればと思います。

(南波慈子)

 

「阪神・淡路大震災 神戸復興誌」の発刊について

神戸市では、震災から五年となる平成一二年一月一七日に、これまでの復興の歩みを記録した「神戸復興誌」を発刊しました。震災復旧のほか、震災以降の復興事業や将来の防災対策・安全安心なまちづくりにも力点を置いて編集しています。詳細については、神戸都市問題研究所(電話〇七八-二五二-〇九八四)に問い合わせて下さい。

 

<英文例>  あなたの消防英語

Fire Safety for Kids III

1] Never touch matches,lighters,or candles.

2] If you see matches or lighters in a room,tell an adult right away.

3] Remind grown-ups to change smoke alarm batteries at least once a year.

(米国における防火指導表現より)

 

投稿要領について

★各種災害事例等:

各地の特異な災害や体験記等で、消防職員として執務上参考となる事例を募集しています。

原稿はワープロ浄書文書を原則とし、文字数は1,800字(1行20字×30行×3段)以上。

写真等(1枚300字に換算)を同封のうえ、文末には執筆者名を記入して下さい。

★消防ワイド:

各地の話題を自由に投稿して下さい。文字数は165字(15字×11行)以内。タイトルを付記し、写真を同封して下さい。(写真の返却はできませんのでご了承ください。)〆切は前月の15日です。

 

編集後記

★今月号では、消防ヘリコプターと救急車の連携による臓器搬送について掲載しました。臓器搬送は緊急搬送の観点からも、今後、消防に対して搬送依頼が予想されるところであります。臓器を迅速、確実に搬送するためには、関係機関との連携が不可欠であり、その連携活動内容についても執筆していただきました。業務上の参考にしていただきたいと思います。

★平成一一年度消防機器、論文選考において、昨年度を上回る応募数のなか、入選された皆さん、おめでとうございました。本誌三月号で「機器の部」最優秀作品、四月号で「論文の部]最優秀作品を紹介させていただく予定です。

(高田)

 

 

 

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