“阪神・淡路大震災の恐ろしさは忘れません”
「女性たちを元気づけ、明日の仕事の糧になるようなドラマにしたい。」TBSテレビ系「金曜日の恋人たちへ」(金曜後10:00)に出演の藤原紀香さんが、こんな頼もしいコメント。藤原さん演じる鎌倉まどかは、総合商社のOL。男性と肩を並べ、バリバリ働いていたが突然、秘書課へ異動となった。恋の方も、容姿端麗というのに恋人にフラれてしまった。これはまさに人生の転機だ。
「私にとって二〇〇〇年最初のドラマ。それに20代最後の年。ミレニアムの作品ということになります。仕事も面白くなってきた、結婚もしたいと考えているごく普通の女の子の心情を大切にしながら演じています。仕事を持っている女性たちに共感してもらい、彼女たちの明日の活力になればと思っています。」
藤原さんは、'92ミス日本グランプリを受賞。その後、モデルとしてCMなどで活躍。「毎度おジャマしまぁす」(TBS系)でドラマ出演以来、「それが答えだ!」「ラブジェネレーション」「ニュースの女」「WITH LOVE」「ハッピーマニア」(フジテレビ系)、「あきまへんで!」(TBS系)など、ほとんど切れ目なくドラマに出ている。今、最も輝いている女優である。
藤原さんの故郷は兵庫県西宮市。五年前、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた。藤原さんは西宮を離れて五年たった。「両親の暮らす西宮のことを思わない日はありません。そしてあの震災のことは忘れてはいけない。」藤原さんは西宮市政ニュースに「あの天災の恐ろしさを風化させない世の中であってほしいと願います。帰郷すればホッと心が和み安らぐまちのままであってほしいと思います」という熱いメッセージを送っている。これまでも、ボランティア活動、チャリティ・イベントなどに積極的に参加、復興事業に役立ててと西宮市に200万円寄付した。
ドラマで女性たちを元気づける藤原さんが、一方では復興の街に勇気を与えている。
(インタビュー・編集部)