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集中豪雨による被害状況

 

住家被害

全壊  一棟

半壊  三棟

一部破損  一五棟

床上浸水  六七九棟

床下浸水  九三七棟

 

田畑の冠水  二八九ha

道路の損壊  一九一箇所

河川の損壊  八〇箇所

崖崩れ  三八箇所

 

公立文教施設被害額  一億一七七九万円

農林水産業施設被害額  一二億九〇〇〇万円

公共土木施設被害額  一七億七〇〇〇万円

農林水産被害額  五億六二七〇万円

商工被害額  八億五七六五万円

その他  六五九二万円

被害総額  四六億六四〇六万円

 

予防・広報

安全なまちブライダル都市たかさご

高砂市消防本部(兵庫)

 

はじめに

「高砂や、この浦舟に帆をあげて」の謡曲「高砂」は、おめでたい謡として結婚式に欠かせないもので、ゆかりの地高砂市は、兵庫県南部播磨灘に面した位置にあります。

市の東端は一級河川である加古川の清流が南北を走り、その豊かな水利はすぐれた景観と共に市民生活の根源となっています。

昔は、白砂青松の地と内海航路の泊まりと塩田で栄えたが、明治に入ると製紙・紡績工場の進出が始まり、昭和三二年には播磨臨海工業地帯に指定されました。その後、電力、重化学、鉄鋼の大資本企業の工場建設が進み昭和五一年に石油コンビナート等特別防災区域に指定されました。

昭和六三年「ブライダル都市高砂」宣言し、現在、「ユー・アイ・タウン構想」のもと、旧国鉄高砂工場・社宅跡地(三七・八ヘクタール)にアメニティ感覚にあふれた福祉文化、工業支援、住宅ゾーンを計画実施し、特別養護老人ホームの建設と併せ、高齢化社会に向けて取り組んでいます。

一本部一署一分署、職員八九人、面積三四・四平方キロメートル、管内人口九九、二八九人の単独消防消防本部です。

 

一 火災予防は家庭から

一般家庭から火災を出さないように、火を取り扱う機会の多い婦人を対象に地域の家庭婦人による市内で初の婦人消防隊を組織したのは昭和二八年で、現在六消防隊一八九人の会員で結成されています。

春の総会、秋の研修会のほか、可搬式ポンプによる基本訓練を定期的に実施し、防災の日における防災訓練にも積極的に参加し、その成果を披露しています。

 

二 子供の心に火災予防を

(一) 幼年消防クラブ

当市では、平成八年に私立保育園から二つの幼年消防クラブが発足しました。

火災予防運動のPRイベントには、マーチングバンドによる演奏、消防出初め式には行進の後、披露演奏をしています。

予防係員は園の行事のなかで訪問し、ビデオ・紙芝居等を通して「火事のこわさ」「火遊びのおそろしさ」をわかりやすく説明し、火災予防に努めています。

(二) 少年消防クラブ

市内一〇小学校の五・六年生で結成されている少年消防クラブ員を対象に毎年夏休みに防火ポスターを募集し、消防長賞、教育長賞、防火協会長賞の三点、入選一〇点、佳作二〇点を選考しています。

 

 

 

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