消防学校紹介
―災害に強い街づくりを目指して―
札幌市消防学校 札幌市消防局
札幌市消防学校が、西区にある消防訓練所(敷地四八、七九三m2)に校舎を建設し、平成一一年一一月九日(一一九番の日)に開校しました。
〈校舎概要〉
建設した校舎は、鉄筋コンクリート造、三階建て、延べ三、三一五m2となっており、平成五年に開設した救急救命士養成所・消防科学研究所庁舎に増築したもので、校舎各室の概要は次のとおりです。
〔一階〕
・車両実習室(一四七m2)
実際に高規格救急車を乗り入れて、一連の救急処置・搬送についてシミュレーション訓練を行います。
また、初任教育における出動訓練や空気呼吸器の着装訓練なども行います。
〔二階〕
・第一〜三教室(各八一m2・四〇席)
パソコン、各種スライド、ビデオなどを使用して講義を行うことができます。
また、第二、第三教室は、大教室として使用することができます。
・パソコン教室(七一m2)
消防教育用ソフトによる研修や写真・イラストを取り込んで積雪時の消防活動要領など札幌市独自の問題を作成できるイントラネット型研修システムなどを行います。
・音楽隊訓練室(一三一m2)
訓練室の構造にあっては、音響効果に配意したほか、カラーガーズ隊がフラッグを用いて訓練できるよう、室内高七mを確保しました。
〔三階〕
・寮室一一室(各三二m2、女性用一室)
一室四名定員で、室内はカーテン区画によるプライバシーの保護と、収納式机などによる共有空間の確保を両立させています。
また、各室に、浴室ユニットバスの使用状況が分かる表示灯が付いており、効率的に入浴ができるようにしています。
札幌市消防学校は、消防職団員に対し、年間約三〇課程の教育訓練を計画しており、「いかなる災害にも迅速・的確に対応できる精強なプロ職員の養成」と「市民の奉仕者として、その負託に応えられる心豊かな職員の養成」を教育方針に人材育成を図り、市民生活の安全を確保していきたいと考えております。