防災センター紹介
「安全なまちづくりの拠点」をめざして
倉敷市消防局防災センター
一 は じ め に
倉敷市消防局防災センターは、平成九年五月に倉敷市消防局・倉敷消防署合同庁舎の新築移転と同時にオープンしました。
当センターは、子供から大人まで防災知識を楽しみながら学び、そして、実際の災害を擬似体験することでその対処法を身につけることもできる、市民に開放された実践型防災学習施設です。
当センターは、合同庁舎一階部分に併設されており、延べ床面積一九九・四m2で一〇種類の展示体験コーナーが設けられています。
二 各コーナーの紹介
【倉敷市の防災体制コーナー】
倉敷市消防局管内の地形模型で、消防署・公共施設・避難場所などの防災体制が確認できるとともに、ビデオでも紹介しています。
【救急コーナー】
止血法・人工呼吸法・心臓マッサージ法などの応急処置法をビデオとパネルで学習できます。
【緊急通報コーナー】
「一一九番」通報をパネルで学習するとともに、実際に電話機によるシミュレーションで体験し、正しい通報要領を学ぶことができます。
【風水害コーナー】
台風をはじめとした過去の被害状況など、風水害における様々な情報をパネルやパソコンで学習できます。
【火災コーナー】
ビル模型を用いて火災時の炎や煙の動きを理解し、設問に答える形で万一の場合に備えて適切な避難方法を学習できます。
【地震体験室】
地震発生のしくみと発生時の適切な行動について学び、過去の大地震と同じ揺れと震度階級別の揺れを体験できます。
【消火体験室】
天ぷら油火災を想定したシミュレーションで、模擬消火器による初期消火の方法を体験できます。
【避難体験室】
ビル火災に遭遇した時の正しい行動をビデオで学び、実際に避難経路を想定した暗い建物から適切に避難できるかどうかを体験できます。
【総合テストコーナー】
学習した防災知識をおさらいするコーナーで、Q&Aクイズ形式で復習できます。
【家庭の備えコーナー】
防災に対する心構えや非常持出品などを、映像や展示で確認できます。
三 おわりに
開館二年を経過し、管内の市民団体、消防外郭団体をはじめ、県内外から多くの方にご利用いただき、現在も毎月三百人前後の方々が訪れています。
倉敷市消防局では、二一世紀のまちづくりの基本目標の一つである「安全で快適なまちづくりの推進」を図るため、今後も市民の方々の防災学習の拠点として、親しみやすい防災センターづくりをめざしていきます。