日本財団 図書館


防災センター紹介

 

宮崎市及び周辺六町住民の訓練研修施設

宮崎東諸県広域防災センター

 

はじめに

宮崎市は、九州の東南端宮崎県のほぼ中央太平洋岸に位置しており、「太陽と緑」に象徴される本市は、南北四〇キロメートル余にわたる海岸線を有し、太平洋に沿って流れる黒潮によって温暖な気候風土に恵まれています。

また、最近では豊かな自然環境を活かした国際的な文化・ビジネス活動の拠点となる国際海浜コンベンションリゾートゾーンがオープンし、各種の全国大会や会議等も数多く開催され、新しいリゾート基地・国際会議都市を目指したまちづくりに取り組んでいます。

昭和四八年四月に、宮崎市及び周辺六町による広域消防業務が発足して以来、現在では、管轄人口も四二万余人、総面積八七〇?q2を擁しています。

 

一 防災センターの概要

本防災センターは、年々複雑多様化する災害に備え、消防職員・団員の救助技術の向上を図るための施設、また企業等の自衛消防隊や自主防災隊が、耐熱・耐煙訓練、各種消火剤を使用しての消火実験等、体験的な訓練ができる総合的な消防教育訓練施設として、昭和六三年五月に建設されました。

・構造 鉄筋コンクリート造地下一階/地上六階建

・敷地面積 五、七四六m2

・建築面積 二三一・二四m2

・延べ面積 七四三・六三m2

 

二 各階の概要

・地下一階(二一五・六九m2

地下全体が、耐熱・耐煙訓練室となっており、地下構造の利点を生かし暗中検索訓練、暗中耐熱訓練など多様な訓練が可能となっています。

・地上一階(二〇七・〇〇m2

自火報・屋内消火栓・スプリンクラー・泡消火設備等の各消防設備展示コーナー及び、救助訓練のための煙道が設置されています。

・地上二階(二〇七・〇〇m2

ビデオ等の機材を活用し、消防職員・団員・自衛消防隊員・自主防災組織・防火管理者等を対象とした各種研修が可能。収容人員は約一〇〇名となっています。

・地上三階〜六階(延一一三・九四m2

訓練室(塔)となっており、職員の救助訓練に活用でき、また市民に対する避難器具等の使用体験なども行っています。

 

おわりに

本防災センターは、宮崎市消防局北消防署東分署(特別救助隊)と同一敷地にあるため、講義等だけでなく、実際のはしご車及び救助工作車、特殊な救助資機材・救助訓練の一般展示等も随時可能であり、幼年消防フェスティバル等の行事においても、子供たちに大変好評を得ています。

また、建設以来約一一年を経過してはいますが、多機能な施設として充分その機能を果たし、宮崎市及び周辺六町の住民の防火意識の向上に大きな成果を挙げています。

今後は、展示施設の充実及び、視聴覚機材の充実等、住民からさらに親しまれるような施設となるようさらなる充実を図っていきたいと考えます

 

問い合わせ先

〒八八〇-〇〇二三

宮崎市和知川原一丁目六四番地二

宮崎市消防局 総務課

電話 〇九八五 - 三二 - 四九〇一

 

017-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION