日本財団 図書館


防災センター紹介

 

「やすらぎが広がる安全・安心のまち」を目指して

長野市防災市民センター

 

(1)はじめに

長野市防災市民センターは、冬季オリンピックの開催地となった長野市の中心部に位置する長野市消防局に隣接し、長野県内で唯一の防災センターです。平成元年五月の開館以来平成一一年三月までの利用者も、延べ七二、六四二人になり、地域住民の防災意識を高めて頂くため、「見て、触れて、体験して」をキャッチフレーズに市民の方々が防災について体験できる内容を用意しています。

 

(2) 長野市防災市民センターの概要

構造は鉄筋コンクリート四階建、延べ面積九三八・三四m2で二〇の体験、展示のコーナーがあります。一階には地震体験装置、二階には火災体験室、その他、防災に関する知識の普及啓発を図るための展示物があり、地元小学生の社会見学・市内外の皆さんの防災研修等に利用し、三階は研修室として自主防災組織・自衛消防隊等の研修会や応急手当ての講習会など多岐にわたり利用されています。また、四階は防災倉庫として各種簡易救助資器材や水防資器材等を備蓄しています。

 

(3) 主なコーナーの紹介

1]地震体験装置

この体験装置は、関東大震災や日本海中部地震等の過去の大地震波形を参考分析し、そのデータをコンピュータに入力し自動再生することが可能であり、また同時に、各震度パターン(一〜七)を自動で再生することができます。また、付設されたカラーTVモニターを通じて、上記四種類の地震に関する映像資料、その他気象庁震度階級を表す映像資料などを観賞することができます。

 

017-1.gif

 

2]地震のメカニズム

地震という自然災害によって発生する液状化現象、地割れ現象、家屋倒壊といった二次的現象など全体の内容を模型及びパネルにより統合展示し、そのメカニズムの原理や現象を具体的に解説紹介します。

3]地球は生きている

超大型「世界の海底地形図」をメインに、世界の海嶺、海溝、プレートの名称と位置・動きなどをLEDその他表示テクニックで表現しながら自然災害の映像資料を映しだします。

4]消火器の正しい使い方

火災発生時、消火器を使って早期消火をするためのシミュレーション。てんぷら鍋火災等を設定し消火タイムをデジタル表示し、実際の火災の様子を画面に再生します。

5]火災体験室

火災発生という緊急時に、いかに冷静沈着に対応できるかをテストする体験コーナー。ブース内は、オフィス空間と簡単な迷路状の通路によって構成されており、体験者は、電話機と防災Q&Aモニターに写しだされるコマンドに従い、一一九番通報と避難を体験していただけます。

6]正しい一一九番のかけ方

緊急時に各種公衆電話を用いて一一九番にダイヤルインする方法を体験するコーナー。通話中の操作ミスはナレーションによって修正され、正しい通話ができた時「よくできました」などのナレーションが流れます。

 

(4) おわりに

今後も、利用者の拡大を図るとともに、市民の方に気軽に利用していただき、より多くの方が防災意識を持つ「やすらぎが広がる安全・安心のまち」を目指しています。

 

問い合わせ先

長野市消防局警防課

長野県長野市鶴賀一七三〇-二

TEL 〇二六-二二七-八〇〇二

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION