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三 広報媒体の活用

当消防局では、訓練等だけではなく消防職員意見発表、外国語研修等あらゆる行事についても積極的に報道機関と連携し、地域住民に消防の存在と職務の理解の周知を図っています。特に、毎年四月一七日は「ノーモア鳥取大火」と称して、市街地を消防車両でパレードして、二度とあのような大火が起きないようにと市民に防火を呼びかけており、この行事については大きく報道されています。

 

四 消防クラブの活動

管内には現在、幼年消防クラブ数一〇六(七、七八二人)、少年消防クラブ数六三(一、五八七人)、婦人消防クラブ数一一四(二、七七〇人)がそれぞれ工夫を凝らした活動を行っており、地域の防火意識の高揚に努めています。

特に、幼年消防クラブの活躍は目ざましく火災予防運動期間中には地域をパレードして家庭や事業所に防火を呼びかけています。

毎年、幼年消防大会を管内一五市町村のいずれかで開催しており「火遊びは絶対しません」の誓いのもと、かわいらしい演技で参加者や住民とともに地域防火のために頑張っています。

 

五 防火カレンダーの製作・配付

毎年師走に入りますと当消防局の二人の職員が別室で夜遅くまで何やら始めます。

実は、これが写真のような「防火カレンダー」の製作のためなのです。二人はこの作業を七年前から行っており、その完成はプロのイラストレーター顔負けの出来栄えです。このカレンダーは管内の幼稚園、保育所、小学校等に配付し評判となっており、毎年楽しみにしている子供たちが沢山います。

また、このほかにも「みんなの消防」という小冊子も作製しており、これは管内の小学校四年生の学習教材副読本として使われています。

 

おわりに

科学技術の進歩や生活様式の変化、行政改革、規制緩和等消防行政を取り巻く社会情勢は急速に変化しつつあります。

このような中にあって、災害も複雑多様化していますが消防は常にこれに対応していかねばなりません。

防災は住民と共に歩み、住民と共に作りあげるものです。そのために消防の存在を常にアピールし、最も身近な防災機関として地域住民とふれあい、防災の輪を拡げていきたいものと考えています。

(尾坂智顕)

 

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