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研修報告

 

今年度の相談員研修計画

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平成11年度 第1・2回研修会の結果について

 

第1回 研修会

講演会(性犯罪捜査の現場から)と自由討論 講師 板谷利加子

第1回は、当センターの設立記念講演会で来広された板谷警部補に、講演会のあと我々相談員のために研修の時間を割いて頂きました。16時から1時間半の時間内で自由討議という形でしたが、板谷警部補は、相談員にボランティアをする動機を尋ねるという方法で、会を運営されて、我々の意識の再確認をすることにもなりました。板谷警部補は、電話相談においては、「敢えて自分の名前を言うようにしている」、「アドバイスは少しだけするのが良い」、「メモを取ってもらうのも良い」など具体的な方法を示してくださり、不安・心配・恐怖の3つを聞き出すことがポイントであると指摘されました。また、面接に際しては、被害者は「背中に恐怖心がある」ので、全体を見渡せる位置に座ってもらうのが良い、などの示唆もありました。

第一線の生々しい経験から生み出された、具体的な被害者支援の方法についてきくことができたように思います。

 

第2回 研修会

出張研修の伝達研修会(危機介入の方法について) 面接相談員 M.Y. 面接相談員 T.0.

M.Y相談員は、平成10年11月に東京で行われた危機介入のワークショップに参加されました。そこで学んで来られた危機介入の方法について、実習を交えて我々に伝達してくださいました。デブリーフィングやアンカリングなどの懸念、ABCモデル、について学ぶことができました。

また、T.O相談員は、フロリダで開催されたヴィクティムサポート・プログラムの内容を紹介され、子どものPTSDの特徴とその援助の方法などについて、沢山の資料を用意してくださいました。

危機介入は、我々にとって初めての研修でもあり、新鮮な経験になりました。

 

 

 

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