もしもあなたの近くで
被害にあった人をみかけた時、「私には何もできない」と思わないで。
あなたにできる事はたくさんあります。
〜次のような事で力になってあげてください〜
●手をさしのべるだけで、孤独な気持ちがやわらぐ。
●話をしたい事を、忍耐強く、批判をしないで、ゆったりした気持ちで聞く。
●さまざまな感情が涌いてくるのを、正しいとか間違いであるというのではなく、ただそういう感情があると理解し、そのままに感じていいのだと確認すること。
●アドバイスではなく、いくつかの選択肢を示す。
●被害にあった人にこの経験を乗り越えてとは決して言わないで。
●この経験が人生を変える出来事になるかもしれないと理解する。
●被害を受けた人が誰かにしゃべり、助けを得る事を勇気づける。
●こころが癒されるのは、あなたが考えているよりずっと長くかかるということをわかってあげること。
ボランティアのつぶやき 9]
電話相談と私 T.K.
私と電話相談ボランティアとの出会いは、約八年前のことです。たまたま友人からもらったタウン紙に電話相談員養成講座募集の記事を見つけて応募したのがきっかけでした。
自分自身に、いつもコンプレックスを抱き自信が持てずに過ごしていました。その養成講座で、専門の先生から「人の心」についての講義を受ける度に、自分の内面が見え理解出来るようになり自分自身を見つめられるようになってきました。
こんな私でも、何かお役に立てたらと思い養成講座終了後、電話相談ボランティアに参加させていただくようになりました。
その後、二年前に心の支援センターが設立されることにも加えていただくようになりました。
毎日のように、事件や事故のニュースに出会います。以前にも増して心が痛むとともにいろいろな側面から物事を考えるようになりました。被害に遭われた本人はもとより家族の方の深い心の傷や苦しみについて、あらためて思いを馳せるようになりました。
明快な解決や、答えはなかなか出せないけれど、相談者の気持ちにしっかりと耳を傾けていきたい。「お話して良かった。心の重荷が少し軽くなりました。」と言っていただけるように研修を重ねていきたい。そして体調をととのえ、心にゆとりを持ち相談者の「心の声」に一歩でも近づけるようになりたいと思います。