「“気”の大切さ」
平成11年7月26日(月) 午後7時
講師 石川県警察本部性犯罪捜査指導官 山口一夫
犯人を捕まえる立場で長年勤務された山口指導官から、その貴重な体験を、人間味あふれる口調でお話頂きました。そのお話の中から、特に印象に残った言葉を紹介します。
「犯人を捕まえようと警察官が意気込んでいる時は、犯人もその警察官の“気”を感じてか、動かない。警察官の“気”が薄れてきた時に、犯人は次の犯罪に向けて動き始めるものである。」
「相手にとって耳の痛いことであっても、こちらが愛情を持って話せば、それは通じる。」
このように、山口指導官は“気”という目に見えないものの大切さを力説されました。これは立場は違いますが「心のケア」を目的とする私達にとっても、非常に大切なもので、あらためて自分たちの対応を振り返ることができました。
また、日頃「被害者」側でものを考える私達にとって、常に犯人逮捕を考えている警察官の話は非常に新鮮でかつ興味深く、指導官のお人柄もあってか、あっという間に時間がたってしまいました。もっともっと話を聞きたいのに、と名残惜しく思いつつ、終了となりました。